2005年08月
家(あずき亭)の裏庭の北側に西野川が流れています。九蔵峠の深い谷間を流れ、又一方標高3067mの御嶽山の複雑な地形、過去に3回の噴火によりその内部には1200もの滝があるそうです。この一つ「尾の島の滝」より流れ落ちる冷川(つめたがわ)がやがて柳又で西野川と合流しています。この合流点、以前は川幅ももう少し狭く、昭和50年代大水により家の北側にあった一枚の畑や桜の木が流され、又鳥小屋が朽ちて川側に落ちてしまいました。その後幾度かの護岸工事により川幅も広くなり、水害の心配も多分大丈夫だとは思います。柳又ポイントとして、旧石器時代の遺物が日本で始めて発見された場所だと言うことです。今は3万年前の矢じりなども発見されています。これは県宝山下家に展示されています。そんな訳であまり裏庭(川側)へは行かないようにしていましたが、草刈・花摘みのつもりで、庭をみると、うわさに聞いていたタマアジサイの開花時に偶然遭遇してしまいました。(私が所蔵の植物図鑑には載っていませんので判る方は教えてください)
畑では今ハーブの花や今年は特にマツムシ草が沢山咲いています。その花を摘む時が開田に、高原に、住まえる一番の至福の時です。時を忘れ、年を忘れ、ハサミで切っては花束にして行きます。平成2年に引越し翌年からこの畑を借りて、最初はナスビ・きゅうり・トマト・トウモロコシ・ジャガイモ・小豆・蕎麦・エゴマなど20種類程植えて見ましたが、隣近所から立派な野菜を頂きます。野菜作りの達人達のを頂いた方が断然美味しいです。そこでハーブ畑に切り替えました。今50種のハーブを植えていますが、この地に合わないものは消えて行き、又元気なものはどんどん増えています。ハーブティとして、7〜8種類(今回はアップルミント・クールミント・キャットニップ・ゴールデンタイム・カモミール・レモングラス・ラベンダー)入れてお出ししています。完全無農薬。お茶はサービスです。。。
柳又の入り口付近の斜面は昔乍らの山野草が咲きます。6月初め、外来の草・ヒメジョオンや西洋ヨモギを引き抜き、下草を30cm程刈込みました。集落の入り口でもあるし、皆さんは畑仕事にお忙しいので、私はあずき亭への入り口でもあり、山野草が咲くのを楽しみにしての事です。作業中道を通る村人が、『田中さんお疲れさん』とか『ありがとう』とか声を掛けて下さいます。ちょっと恐縮していました。その後1週間程経ったある日。裾から1.5m余りを草刈機で綺麗に刈り込んだ跡が。あぁぁぁあぁ。どうしょうもありません。私の土地ではありませんし。それがこの1週間程前から、草刈りが功を奏したのかフシグロセンノウやソバナが群生しだしたのです。ツリフネソウや山萩も咲いています。皆さんも見に来て下さい。お隣のMおじさんどうもありがとう。素適な人なんです。